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私の主人はベルギー人ですが、主人の父親が亡くなった時に参加したお葬式は日本のお葬式とは全く違った物でした。ここに紹介しているお葬式はベルギーの田舎町アーロン市で私が参加した主人のお父さんのお葬式の様子です。

亡くなった人の写真


ここでは写真等は大きく引き伸ばしてはいませんでした。家に有るスナップ写真を通常サイズの写真立てに入れて、棺の上に飾ります。

私はちょうど当時赤ちゃんが生まれていたので、亡くなったお父さんと赤ちゃんの写真を何枚か取ってあげていたのですが、私に何の相談も無く、亡くなったお父さんと私の赤ちゃんが一緒に写っている写真がお葬式の時、棺の上に飾ってありました。

日本人としてはなかなか受け入れられなかったと言うか、常識では考えられない事だと思ったのを今でも鮮明に覚えています。


お葬式のカタチ


お葬式は無くなった日の翌日に、慌ただしく行われます。

亡くなった日の翌日教会の一部屋を借りて、棺を置かせてもらっていて、その部屋の中に無くなったお父さんの奥さんや家族が立ち、親族や親友等が訪ねて来ると言うような形の物です。

なので、座る席も無く、ただただ立ったまま亡くなったお父さんの奥さんが一人で来られた人と少しだけ話をしたりしているというような、とても静かで長いお葬式でした。

式を仕切る人もいなければ、特にこれと言って誰が何をする訳でも無く、ただ来られる予定の人が来終わるまでただそこで待っているような形でした。

お葬式の翌日の行事


お葬式の翌日、朝早くから遺体を火葬場に持って行き、親族だけ(亡くなったお父さんの奥さん、その子供達だけ)でその行事を済ませ、それからその灰を持って知り合い等が集まるお墓に市役所や職場の人達の手伝いで行きました。

その場には親族、友達、職場の人等様々な人が黒っぽい服装で来ていて、お墓の敷地内で手を合わせると言った物です。この場では市役所の人や知人が仕切って話をしたりしています。

火葬して出来た灰は、お墓の敷地内の広場に巻かれます。お墓そのものは、だた石の壁に故人の名前が書かれているだけの物です。

それから、来られた人を全て招待して、家族が手配していた広いイベント会場でサンドイッチやビール等が大量に用意されていて、そこでお昼を食べて夕方まで話をしたりして過ごすと言う物でした。

悲しむ人は居なくて、ただ世間話を皆それぞれでしていました。
私の参加した田舎町でのお葬式はこういった感じの物でした。

日本の感覚とは全く違って、シンプルで、これがお葬式なのかな、と日本人では思ってしまうようなそんな印象を受けたのを今でも覚えています。

日本の様に花等もそれ程飾られてはいないシンプルで、あっけないお葬式のスタイルなのです。