葬儀告別式が終わり、初七日が済み、四十九日を迎えて、遺族は故人とのお別れの儀にあたって一応の区切りを迎えます。その流れの中で四十九日と同じようにひとつの区切りを迎える儀式が納骨式です。

納骨式は、故人のご遺骨がいよいよ墓園や納骨堂に納められるということで、本当の意味で故人を彼岸(ひがん)へとお見送りするための儀式です。従って、葬儀告別式同様に様々な準備や心構えが必要となってきますが、葬儀告別式と違って最も迷うのが服装です。

近年、納骨式はどちらかといえば家族のみ・身内のみで行うスタイルが多くなってきていますが、やはり大事な儀式ということを踏まえて故人とゆかりのある人々を迎えて行うスタイルも根強く残っています。

あなた自身がどのようなスタイルで納骨式を行うか、もしくはどのような納骨式に参列するのか、という観点から迷ってしまう納骨式での服装、参列時の服装について考えていきます


<2>納骨式のスタイルによって服装を合わせる そもそも納骨式はいつ行うのか、その日時日程によって、式自体のスタイルがほぼ決まってきます。最も一般的とされるのは、四十九日法要を済ませた後に行うスタイルです。中には四十九日の法事当日、法事のすぐ後に墓地や納骨堂等へ向かって納骨式を行う当家もあります。

また、近年の核家族化など時代の流れに伴い、葬儀告別式の中で初七日・四十九日法要の読経を済ませ、火葬終了の後に即納骨を行う当家もあります。いつどのタイミングで納骨式が行われるかによって、服装も変えていくといいでしょう。

あなた自身が遺族・親族側であるか、それとも参列者側であるかということも考慮して服装を選びます。いかなるスタイルの納骨式であっても、服装に関して共通して気を付けることは「派手でないこと」です。

葬儀告別式における服装のマナーは、たとえ法事や納骨式であっても基本的に同じであることを忘れないようにし、服装選びの参考にし、ぜひ役立ててください。

親族以外の参列がある納骨式の際の服装

葬儀告別式同様、遺族親族以外の人の参列がある納骨式の場合は、遺族親族、参列者ともに黒の礼服で臨むといいでしょう。

基本的に弔事の場合、四十九日を終えるまではどの儀式に参列する際も黒の礼服であることがマナーです。特に参列者を迎える場合、あるいは参列者として納骨式に向かう場合は、必ず服装は黒の礼服です。

当家の意向によって四十九日法要を終えた後の別の日に行う場合でも、参列者を迎える、あるいは自身が参列する場合はやはり男女ともに黒の礼服で臨んでください。女性は当家でない限り、喪服である必要はありませんが、葬儀告別式の際と同じようにフォーマルな服装で光る素材の物は身につけないようにします。

納骨式は言い換えれば、もうひとつの葬儀告別式でもあります。当家としても、親族としても、また参列者としてもそうした意識、大切な儀式であることを忘れないようにし、なによりも故人に失礼のない服装を選ぶように心がけることが大切です。

身内・家族のみでの納骨式の際の服装

参列者のある納骨式は葬儀告別式同様に男女とも、また遺族親族・参列者ともに黒の礼服でと先の香で述べました。

それでは最近増えている、身内のみ・家族のみで行う納骨式の場合はどうすればよいのか?身内・家族のみだからこそ、逆に服装に迷っています…という声も確かに多く聞かれます。身内のみ、とくにその中でも家族のみで納骨式を行う場合は、いわゆる「平服」と称される普段着に近い服装で構いません。

ただ、いくら普段着に近い服装でいいといっても最低限のマナーは守りましょう。
たとえ平服であっても、やはり納骨式という弔いの儀式を行うわけですから、色・形ともに地味なものを選びます。もちろん光る素材はNGです。また、デニム系も相応しくありません。

全身を黒で…とまではいかなくとも、できるだけ色彩は黒や焦げ茶色などの色を基調とした地味めのものを選びましょう。どんなに身内のみ・家族のみといえども、納骨式は儀式です。平服はカジュアルなものは避けましょう。


納骨式は大事な儀式だからこそ服装にも礼儀を

近年では葬儀告別式が簡素になるなど様々な形で執り行われるのと同様に、納骨式もまた様々なスタイルで行われるようになってきました。特に増えているのが身内のみ・家族のみで行う納骨式であると先にも述べました。しかし、いかなる形で執り行われようとも、どのような人たちで納骨式を行おうとも、墓地に納めることで故人を本当の意味で彼岸にお見送りする大事な儀式であることに変わりはありません。

ゆえに、服装に関しても最低限の気遣いは必要です。平服でも構わないスタイルが増えてきていますが、どんなスタイルであっても納骨式には寺院・神社・教会の関係の人が導師として故人を送ってくださいます。

そうした方々に対し、そしてなにより故人に対し失礼のないように、残された私たちは神聖な気持ちを持ち、その気持ちを服装に込めて、悲しみを乗り越えるつもりで納骨式に臨んでください。服装を決めるポイントは、失礼のない、落ち着いたスタイルを心掛けることです。