エンゼルケアとは?

エンゼルケアとは、死化粧、死後処置のことをいいます。
エンゼルメイクとも言われており、 死者を人生の最期にふさわしい姿に整えるため、化粧を施したり、闘病の跡や傷口をカバーしたりすることです。


病院で死を迎えた場合、ご遺体が自宅や安置所に搬送される前に、体液が漏れないよう脱脂綿などで処置をしたり、アルコールで遺体を消毒したり…という衛生上の処置がされます。

また、葬儀を前に行われる大切な儀式として、「納棺の儀式」があります。棺に入れる前にご遺体を清め、死に装束に着替えさせて旅立ちの準備を整えるものです。



映画「おくりびと」が話題になったので、それで知ったという方も多いかもしれませんね。



伝統的な納棺の儀式としては、まず「末期の水」「死に水」といって、湿らせた脱脂綿などを使い故人の口元をうるおします。

また、身体を拭き清める「湯灌」も行います。
身体を清めたら、死に化粧を施します。男性ならヒゲをきれいに剃り、女性の場合は薄くお化粧をします。


病気で亡くなった場合だと、やつれていたり顔色が悪かったりしますので、それをカバーし、できるだけ自然なお顔に見えるような処置が行われます。このような処置は、総称して「エンゼルケア」などと呼ばれています。


死に装束に着替えさせるのも、納棺師の大切な仕事です。
ご遺体をていねいに扱いながら、肌が見えないように配慮しつつ着替えをすすめます。昔と違い、今は足袋や脚絆を用いた伝統的な死に装束を着せることは少なくなり、故人が生前愛用していた着物や洋服を着せることも多いようです。


ただ、死後硬直で動かしづらいご遺体に着せるわけですから、サイズにゆとりがあるとか、すべりのよい布地でないと着替えが難しかったり…ということもあります。


「棺に入れるときはこれを…」というご本人の希望があっても、必ずしもその通りにならないかもしれません。

着せるのでなく上からかけるなどの方法もあるでしょうが、今は、ドレススタイルのおしゃれなものもありますので、そうしたタイプの死に装束を選ぶのも一案ではないでしょうか。